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小児歯科

小児歯科では、お子さんが生まれてから永久歯が生えそうまでの口内ケアや、歯のトラブル予防を行います。虫歯やケガなどの治療はもちろんですが、お子さんが大きくなってからも毎日に自分で行う歯磨きの指導、さらに歯のトラブル予防につながる食事に関する指導なども行っています。

親御さんの中には、「乳歯は虫歯になっていずれ永久歯になるのだから放っておいてもだいじょうぶ」と軽く考えてしまう方もいらっしゃいますが、乳歯の虫歯をそのまま放置してしまうと、新しく生えて来る永久歯にも悪い影響をおよぼしてしまうことがありますから、将来の歯の健康のために、ぜひ早いうちにご相談ください。

お子さんの乳歯は、食べかすがたまりやすい形をしており、永久歯よりもずっと柔らかいだけではなく免疫力が弱いのです。そのため、ふだんのおやつや飲み物の影響を非常に受けやすく、また正しい歯磨きを行わないと、すぐに虫歯になってしまいます。しかも、一度虫歯になってしまうと、急速に進行し、歯が溶けてしまうような状態になることさえあるのです。

ぜひ、ご両親が虫歯予防に関する正しい知識を持っていただき、お子さんといっしょに、歯の健康を守っていっていただきたいと考えています。

また、見た目だけでは健康に見えても、虫歯などの問題が起きている場合も少なくありません。お子さんの口や歯はとても小さく、痛みが出ないうちに初期の虫歯を見つけるのは難しいものです。お子さんの「痛い」のサインに最初に気づくのは親御さんですが、実際に痛みが出たときにはかなり進行してしる場合もあります。虫歯をはじめとするトラブルの早期発見のためには、学校で行う歯科検診だけではなく、ぜひ歯科医で定期的な検診を受けていただければと思います。

まずは、最低でも一週間に一度はお子さんのお口の中をじっくりと見てあげてください。そして三ヶ月に一度は、お子さんといっしょ歯医者さんの検診を受け、健康な歯を育ててあげてください。

誕生から15歳ごろまでは親御さんの指導が大切です

【3歳ごろまでの予防】・親御さんが磨いてあげる時期

生まれから3歳ごろまでで気をつけたいことは、ご両親を始めとする身近な方からの「虫歯菌の感染」です。本来、生まれたばかりのお子さんの口のなかに虫歯菌はいません。しかし、周囲の大人同じスプーンやフォークを使ったり、口移しで食べ物と与えたり、キスをしたりというスキンシップによって、虫歯菌が移ってしまうこともあります。3歳ごろまでは、こうした行為はなるべく避けるようにしてください。

また、この時期のお子さんが自分で歯磨きをすることは困難です。まず、ご両親が正しい歯磨きの方法をおぼえ、ていねいにお子さんの歯を磨いてあげることが必須です。2歳ごろからは、歯医者さんで定期的な検診を受け、フッ素塗布をしてもらうことも、虫歯予防にはとても有効です。

【3~5歳ごろまでの予防】・お子さん自身が正しい磨き方を覚えていく時期

3歳前後からはコミュニケーション能力が一気に発達しますから、歯医者さんでしっかり覚えれば正しいブラッシングの方法を身につけることができます。このころから、無理なく「自分で歯を磨く」という習慣をつけ、同時に自分の歯の関心を持たせていくことが大事です。
とはいってもまだ、自分だけはどうしても磨き残しがありますから、5歳ごろまでは大人が「仕上げ磨き」を行う必要がある時期です。
また、親が与えたもの以外にも、いろいろなおやつを食べたがるようになる時期でもあります。ほしがるときに好きなものを食べされるのではなく、おやつは時間を決めて食べる、という習慣をつけることも大事です。

【6~12歳ごろまでの予防】・まだ親御さんの仕上げ磨きが必要な時期

永久歯が生え始めるころになれば、ブラッシングも自分でかなりできるようになっているころです。外でお菓子を食べたり、留守番をしながら食事やおやつを食べることも増えてくるかもしれませんが、ひとりのときでも、おやつや食事のあとはきちんとブラッシングをするように指導し、習慣づけてあげてください。

ただ、ひとりでブラッシングができるようになって時期とは言っても、乳歯と永久歯の生え変わり時期は、歯並びがデコボコになりがちなため、ブラッシングの際に磨き残しが出やすくなります。お子さんの口内をよく観察して、仕上げ磨きはなるべく親御さんが行い、清潔な口内を保つようにしてあげてください。

【13~15歳ごろまでの予防】

きちんと指導を受けていれば、もうひとりでじゅうぶんに歯磨きができるようになっている年齢です。けれど、小さい頃にはちゃんと毎食後磨いていたのに、成長とともに歯磨きをサボるようになったりするお子さんが出てくるのもこの時期。多感な時期ですから、ここで厳しく叱ったりするよりも、もっと早い時期からしっかりと歯磨きの習慣をつけるようにすることが一番大切です。
注意していただきたいのは、生え変わったばかりの永久歯は大人の歯よりも抵抗力が弱く虫歯になりやすいものです。こうしたこともお子さんに伝えて、自発的にブラッシングするように導いてあげてください。

進行の度合いよっては削らず、抜かずに治療が可能

【初期の虫歯治療】

乳歯の初期虫歯は歯が白く濁って見えます。しかしまだ痛みが出る状態ではなく、冷たいものがしみたりするなどの自覚症状はありません。この段階では歯を削る必要はなく、初期虫歯の原因である生活習慣やブラッシングの方法を変えたり、状況によってはフッ素を表面に塗布することによって治療することができます。お子様によっては正しい歯磨きを覚える最適な機会であるともいえます。

【神経まで達した虫歯の治療】

乳歯の虫歯の進行は大人よりも早いため、虫歯になるとすぐに広がってしまいます。神経まで広がるとズキズキとした痛みや、眠れなくなるほどの強い痛みも出ます。こうした場合は神経を取り除いてしまう必要があります。

【歯質まで失われた虫歯の治療】

虫歯が進行し、歯がほとんど溶けてしまった状態です。この状態になると神経は死んでしまっているので痛みはありません。けれど、歯根に膿が溜まっている場合があるので、乳歯の場合、基本的には抜歯します。ただ、可能であれば乳歯を補強し、永久歯が生えてくるまで残す場合もあります。

「おやつを禁止すること」だけが親の仕事ではありません

お子さんの歯の健康を保つためには、親御さんによる正しい指導、習慣づけ、食生活上の注意が非常に大切です。
なかでも、特に大切なのは食生活。おやつの食べ方をコントロールすることは虫歯予防のためには非常に重要な要素です。
しかし、お子さんの成長にしたがって、これをきちんとコントロールすることはなかなかむずかしくなっていきます。お小遣いをもらうようになれば、自分でお菓子やジュースを買って親の芽の届かないところで食べたり飲んだりする機会も増えていきます。
親がつきっきりでコントロールを続けるのではなく、お子さんの成長に合わせた年代別の効果的なケアを知っておくことも大切なことです。

単に「虫歯予防には甘いものは絶対に食べてはいけない」といった極端な指導を続けるのは、現実的ではありません。糖質は人間の体に必須である三大栄養素のひとつですし、育ち盛りの子どもたちにとって「おやつ」は楽しく、大切な時間でもあります。これをすべて「禁止」するよりも、大人として親として、ほかにできることがたくさんあるはずです。

歯医者さん、親御さん、お子さんの三者協力が一番大切

どんな治療も予防の指導も、医師と患者さんの信頼関係がなければ、それは効果的なものにはなりません。患者さんが小さなお子さんでも同じことです。お医者さんとお子さんのいい関係が築けないと、継続した予防も治療もけっしてうまくいかないのです。

歯医者さんに行くのを嫌がるお子さんもいると思います。けれども、できるだけ、継続して連れてきていただきたいのです。治療があまり進まなくても、それでも定期的に歯医者さんに行く、ということを続けてみてください。なによりもよくないのは、お子さんが将来、虫歯になったときなどに自発的に歯医者さんに行けなくなってしまうことです。

当院ではお子さんとコミュニケーションを十分に取るために、あえて治療を行わない時間を取ることもあります。そんなときはもちろん診療費はいただきません。親御さんから「予約して時間をとっていただいたのに」と、謝られることがありますが、全くそんなことを気になさる必要はないのです。

院長の私自身も3人の子供の親です。
 子どもたちの将来の健康な暮らしを考えれば、大人の時間軸で考えてはいけません。

ぜひ、歯医者さんとじょうずにつきあって、お子さんを「歯医者さん嫌い」にしないであげほしいのです。それが、お子さんの大切な歯を、将来にわたり健康に保つためにもつながると思っています。

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